企業が自社のFacebookページを活性化させる手段として、まず思いつくのが、「いいね!」数を増やす事になります。

その為の手段として、

最近では、Facebookアプリを使ったキャンペーンなどが人気で、手っ取り早く「いいね!」を集めるのに有効です。

但し、

最終的な目的は、Facebookから自社Webサイトや店舗への集客、情報の拡散、新規ユーザーの獲得、リピーターの囲い込み

などになるので、日々の運用をしっかりやって行く必要があります。

具体的には、

タイムライン上での日々の投稿に力を入れて行く事になります。

しかし、実際に行ってみると、

「投稿はしてるけど反応がない」何を投稿したら良いかわからない」

と言う悩みを良く聞きます。




●ユーザーはFacebookからの投稿をどのように見ているのか?

ユーザーが企業のFacebookページに「いいね!」すると、その企業のFacebookページの投稿がユーザーのニュースフィードに表示されるようになるので、

ユーザーは、わざわざ、Facebookページに見に行かなくても、

自分のニュースフィードから投稿内容を確認することができます。

これは、ユーザーにも、その企業にもメリットのあることですが、

この結果、「友達の投稿」と「企業の投稿」が一緒(並列)に表示される為

企業が不用意に投稿を行うと、「友達の近況」の間に「つまらない商品紹介やニュース」が

入って、「うっとおしい」と感じてしまい、「非表示・いいね!解除」につながってしまいます。

Point1 

一番興味のある「友達の近況」に埋もれてしまっている為、投稿内容が目立たない、もしくは、スパム的な扱いを

されている可能性がある。

ユーザー(ファン)の属性からライフスタイルや、過去の投稿に対する反応から推測して、

最適なタイミングでの投稿を行って行く事が重要です。

また、その際に、投稿内容、口調、文章形式(友達口調、絵文字、写真など)、投稿頻度も

一緒に検討して行うとより効果的です。



●投稿した内容はユーザーに届いているのか?

「いいね!」したら、ニュースフィードに情報が表示されるようになりますが、必ずと言うわけではありません

Facebookページを運営する企業からすると、いいね!数が1000あれば、

1回の投稿で1000人のニュースフィードに表示されると考えますが、必ずしもそうなりません。

「いいね!」と言うアクションは「心理的なハードル」を除けば、割と簡単(気軽)に行えます。

その為、一人で100200と沢山のFacebookページに対して「いいね!」をしている人は沢山います。

もし、「いいね!」したら、ニュースフィードに必ず表示されてしまう場合、

そのユーザーのニュースフィードは、全てFacebookページからの投稿で埋め尽くされてしまいます。

同様に、友達が沢山いる場合も、全ての友達の投稿(近況)を表示していくと、

ネット上での付き合いや、あまり親しくない人の情報であふれてしまう可能性があります。

その為、Facebookでは、「エッジランク」と言う指標を設け、その数値を持って、

ニュースフィードに表示する優先順位を決定しています。

Point2

「いいね!」が押されたらから、情報発信ができていると思っている人が多いがそうでもない

「エッジランク」の仕組みを理解した上で、投稿内容や方法を工夫して行く事が重要です。




●エッジランクについて

エッジランクを構成する3要素

・新密度

・重み

・経過時間

親密度とは、あるファンとそのFacebookページとの関係性の強さです。

つまり、あるファンが普段からどれくらいあなたのFacebookページの投稿に反応しているかになります。

具体的には、

投稿へのいいね!コメント、シェアをした回数

ソーシャルプラグイン上でいいね!コメント、シェアした回数

Facebookページへのアクセス数、滞在時間、書き込みした回数

これらの回数や時間が多い方がより親密度が高いと判断されます。

重みとはFacebookページがファン全体からどれくらい反応されているか?

一般的に、シェア > コメント > いいね!の順に重みづけされます。

経過時間とはFacebookページの投稿がどれだけ新しいものか?

投稿された情報がどれだけ新鮮かを表し、最近投稿されたもの程表示される確率が高まります。

具体的には

投稿されてからの経過時間

投稿にいいね!シェア、コメントがついてからの経過時間

過去の投稿でも直近でいいね!やコメント、シェアなどが付き反応があった投稿は重要度が高いと判断されます。



●エッジランクを高めるには

下記のような内容で投稿すると効果が高いと言われています。

直感的に印象の良い物: 食べ物、子供、ペットの写真

興味深く、有益なもの: 最新のニュースや話題になっていること、得する情報

意外な発見や事実: 秘話や舞台裏

笑いやユーモアのあるもの: 面白ネタや画像、動画

属人的、人となりが伝わる物: 挨拶、ランチ、日常、スタッフ

感謝や尊敬: 1000番目の「いいね」のようなキリ番のお礼

季節、イベントなどタイムリーなもの: 年中行事、GW夏休み、クリスマス、バレンタイン

癒しを感じるもの: 美しい風景、心温まるエピソード

答えたくなる質問: 意見や感想の募集

注意点: 実際に投稿を行う際には、上記内容以外に、

「傷つく人がいないか?」「印象に残るか?」「興味のある話題か」「独りよがりの投稿になっていないか」

などを考える必要があります。

また、自分が伝えたいことではなく、ユーザーが知りたいこと、求めていることを乗せて行くと良いようです。